「休みたいなら辞めろ」
どこかの社長が、「休みたいなら辞めろ」と言ったとかで、あちこちで話題になってます。
昔から不思議だったのが、残業していれば、たくさん仕事している、と考える人が多いことです。仕事の効率が悪い人は、同じ質で同じ量の仕事をするときに、ほかの人よりも時間がかかるけど、それで残業して、ほかの人よりもがんばってる、と考えるのは、ヘンじゃないでしょうか。
以前働いていた会社には、二つのことを同時にできない人がたくさんいました。
電話の対応をしながら簡単な書類作成もできない同僚がいて、彼は、書類作成をしているときは、電話に出ずに、自分宛の電話は後から折り返し電話をする、という仕事のやり方をしていました。彼が電話に出ない分は、ほかの人たちが出ていました。
自分の担当分はちゃんとやっているんだからいいじゃない、という考え方もありそうですが、彼宛の電話など、本人が出れば5分で話が済むのに、ほかの人に対応させたために、その2、3倍の時間がかかったり、ということも多かったんです。
書類作成がメインの仕事なら、それもいいけど、そこは電話対応がメインの部署でした。
そこでは、どこかの会社と同じように、長時間勤務してる人がエライ、と考える人が上司だったので、彼は、いい評価をされていたようです。でも、彼の仕事をフォローしていた人たちは、どう考えていたでしょうか。
彼が、時間に余裕があるときに、いつも助けてもらっている同僚のフォローをちゃんとしていたら、「お互い様」ってことで済むと思うけど、フォローしているところは見かけたことはありませんでした。
そこの会社はもう辞めてしまったので、それからどうなったかはわかりません。
こういう話は、昔からあちこちで繰り返されてると思うけど、いつも思うのは、がんばってるのをアピールしないと、上にはわかりづらいんだな、ということです。で、一番わかりやすいアピールの方法が、残業なんですね。会社にいて、自分の席で何かしていれば、仕事してる、がんばってる、と見なされる、というか。
本当に優秀な人って、無駄な時間をかけずに、ほかの人よりも早く仕事を終わらせることができるんじゃないかと思うのです。
でも、それをやると、ほかの人の仕事が自分にまわってきてしまうので、少し手抜きぐらいで仕事してるんじゃないかな。で、手抜きできない几帳面な人が、仕事を押し付けられて、過労死とかしてしまう、と。
趣味も何もなくて、家族もほったらかし、仕事以外に何もない人だから、仕事しかできない、だから、残業もよろこんでする、とか、
休日に家にいても何をしたらいいかわからないし、家事もやったことがないからやろうと思ってもできない、だから休日出勤する、とか、
とりあえず「仕事」と言えば、まわりは理解(理解しているフリを)してくれるから、「仕事」を免罪符にしている、とか、
こういう人じゃなきゃ、休みなしで働くなんてできないような気がします。
で、こういう人って、自分がやってることの正当性を説くために、人にもそうするようにすすめるんだよね。やだなあ。



